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ポリスストーリー2 九龍の眼

BS(BS松竹東急) 吹き替え

初見は昔、映画館で。

『ポリスストーリー/香港国際警察』の続編。

カリっと真面目な警察署長に、ひょうきんな上司タンピョウ、ヒロインにマギーチャンと前作の主要キャストもしっかり出ます。

 

前作で悪党のボスであるクーを逮捕したチェン刑事だったが、その逮捕に至る過程(損害)の方が署内で問題となり、白バイ隊員に降格となる。

そして、そのクーも獄中で余命宣告を受けたことで釈放となり、手下による嫌がらせがチェンだけでなく恋人のメイにも及ぶ。結果、クーの手下の挑発に乗ってしまったチェンはまたも大乱闘を起こし、警察を辞めることになった。

メイとの時間を取り戻そうとするチェンは、メイと旅行を計画。その予約にデパートへ訪れていたが、後輩警官にデパートの爆破予告があったことを知らされる。チェンの咄嗟の判断で客や従業員を全員避難させた直後、デパートは大爆発を起こす。

そして、今度は大企業へのゆすりの電話が鳴った。

 

正直、あんまりジャッキーらしくない作品だと思った。

劇場に観に行った初見時よりその印象で、どうも全体的にシリアスすぎて、あと卑怯なシーンがあって、子どもながらに何度も観なくてもいいやと思ってしまったほど。あの時の印象は、やはり大きくは変わらなかったな。

ジャッキーは、やけに正義感を前面に出し過ぎて鼻につくし、そのせいでマギーチャンはずっと振り回されっぱなしで終始ひどい目に遭うし(抵抗できない縛られたマギーチャンに火薬を投げつけるなんてマジどん引き)。なのに、なんか妙な恋愛要素が入ってくるし。ジャッキー映画に全然求めてない要素ばっかりなんだよなー。

一番納得いかないのは、爆弾犯をちゃんとしたタイマンで倒してないんだよね。逃げ回りながら一人また一人で、廃墟ビルから落としてく感じ。最大の敵となった聾唖男(通称アパアパマン)にも、火薬投げつけていたぶっちゃってるからね。本当にジャッキーっぽくない。(そういや爆弾犯に、また香港のトヨエツがいたな)

コメディ要素は、カリっと真面目な警察署長とタンピョウのやり取りのシーンくらいかな。二人ともキャラがよく経ってて、面白い会話だった。

まあ、前作もどっちかといえばシリアスなトーンではあったけど、適度にはジャッキーらしい笑いあり、カンフーあり、だったんだけど。この続編はどうにも迷走したなーといか思えなかった。

採点の内訳は、署長とタンピョウに★1つ、マギーチャンに★1つ。ジャッキーは実質0に近い(残念)。

★★