ムカデ人間3

DVD

もうメチャクチャ。やりたい放題。『2』に続いて、前作・前々作を完全に映画の作り物（話）として扱い、それを治安の悪い刑務所の究極の打開策として採用しちゃおうという流れ。

そして主人公には、なんと『1』のハイター博士がスキンヘッドで登場！その上、受刑者のタマを切ったり、腕をヘシ折ったり、無免許医を雇ってたり、挙句には受刑者やスタッフを銃殺したりと、まあひどい。情緒不安定さがハンパないのである。（ハイター博士はギリギリのラインを際どく突っ走った怪演っぷりが良かったのだが、今回は振り切れ過ぎてもうアウト）

また、脇には『2』でチビデブ男が刑務所の税理士として固める。前作はほとんどセリフがなかっただけに、まともに喋って動いているのを見ると「やはりこの人も役者なんだ！」と感心してしまった。

ただ冷静に（？）振り返ると、ムカデ人間製造に至までがとにかく長い！延々と所長のサイコぶりを見せられてると、飽きるしダレる。刑務者500人によるムカデ人間の露出時間の短さを考えれば、今作はむしろサイコ所長の方がタイトルに適切かな。

ラストはまさかのドンデン返し（？）で、知事が刑務所への改善策としてムカデ人間を採用しつつも、なぜか所長は刑務所の見張り台から謎のシャウトという、、最後までメチャクチャな映画だった。

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